五種混合ワクチン(DPT-IPV-Hib:ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、インフルエンザ菌b型)

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定期接種

【定期接種対象年齢】
生後2か月~90か月(7歳6か月)未満
 
3週間以上あけて、3回接種(標準として2か月~6か月で接種開始し、3~8週間間隔で3回接種)する。
1歳を過ぎてから、3回目から6か月以上あけて(標準として3回目終了後6~18か月)、1回追加接種する。
 
当院では、生後2か月のワクチンデビュー時に、他のワクチンと同時接種で開始する人が多いです(2か月、3か月、4か月、1歳0か月で接種)。
 
【副反応】
頻度が多いものとして、注射した部位の腫れ5~80%、発熱5~20%があります。

ジフテリアについて

ジフテリアは、細菌が感染後に出す毒素で起こる病気です。飛沫感染で、潜伏期間は2~7日です。
のどが腫れて息ができなくなったり、神経の麻痺がおこったり、心臓の筋肉に障害がおこったりして、5~10%が死亡する怖い病気です。
現在、日本国内での感染はほとんどありませんが、海外では小流行が報告されています。

百日咳について

百日咳菌という細菌による感染症で、咳が百日くらい長く続きます。飛沫感染で、潜伏期間は5~21日(多くは7~10日)です。
低年齢で感染すると症状が重くなります。突然激しく咳き込み、その後ヒューという笛を吹くような音が聞こえる咳が特徴です。生後3か月未満の赤ちゃんでは、息が出来なくなり、ひどい場合は死亡することもあります。
日本では、百日咳と診断したら医療機関から国への報告が必要です。毎年、数千人の患者さんが報告されています。

破傷風について

破傷風菌は、細菌が感染後に出す毒素(神経に作用する毒)で起こる病気です。破傷風菌は広く土の中にいて、主に傷口から菌が体に入ってきます。人から人にうつる感染症ではありませんが、どこの土にもいる可能性があるため、誰でもかかり得る感染症です。潜伏期間は3~21日です。
口を開けにくい、笑ったようにひきつった顔になる症状から始まり、歩行障害、排尿・排便障害などの症状が出て、最後には全身の筋肉が固くなり、体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりします。約30%の人が死亡する怖い病気です。
国内では、高齢者を中心に毎年100人前後の患者さんが発生しています。ワクチンを接種していない子どもが感染したという報告もあります。

ポリオについて

経口感染で、潜伏期間は3~21日です。
かつて「小児まひ」と呼ばれ、国内でも大きな流行がありました。現在は日本国内での感染はほとんどありませんが、世界の一部では流行が起きています。
感染してもほとんどの人には目立った症状はありませんが、1000~2000人に1人くらいに麻痺が生じて、一生障害が残ることがあります。特別な治療法はありません。

インフルエンザ菌b型(Hib)感染症について

インフルエンザ菌b型(Hib:Haemophilus influenzae type b)は、人ののどや鼻の奥などに住み着いている細菌の一つです。細菌性髄膜炎、急性喉頭蓋炎、菌血症、化膿性関節炎、肺炎などの病気を起こす菌で、インフルエンザを起こすインフルエンザウイルスとは異なります。飛沫感染で、潜伏期間は不明です。
Hibによる細菌性髄膜炎は、死亡が2~5%、後遺症が30%くらいあります。後遺症として発達・知能・運動障害などのほか、難聴になることもあります。急性喉頭蓋炎では、のどが腫れて狭くなり、窒息して死亡することが少なくありません。