HPVワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン:子宮頸がんワクチン)

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定期接種

【定期接種対象年齢】
小学校6年生~高校1年生相当の女児(標準的には中学1年生)
 
3回(もしくは2回)、筋肉内に接種します。
1回目と2回目は2か月あけて(最短で1か月以上あけて)、1回目と3回目は6か月あけて(最短で2回目から3か月以上あけて)接種します。
 
15歳未満で接種を開始した場合は、2回接種にすることが可能です(6~12か月あけて2回接種する)。2回接種とするためには最短で5か月以上あけて接種する必要があり、2回目を1回目から5か月未満で接種した場合は3回接種が必要となるため注意が必要です(2回目から3か月以上あけて3回目を接種する)。
※高校1年生の11月初めまでに接種を開始しないと、定期接種期間中に3回分の接種を終えることができなくなる(定期接種期間を過ぎると有料になる)ので注意してください。
※二種混合ワクチンとの同時接種も可能です。
※任意接種となりますが、男児にも接種が可能です。9歳以上で接種可能、女児と同様に15歳未満で開始すると2回接種にすることができます。
 
【副反応】
頻度が高いのは、接種した部位の痛み・腫れです。たまに微熱が出る人もいます。痛みや緊張から血管迷走神経反射を起こし、ふらつきや冷や汗、血圧低下による失神が生じることもまれにあります。
重大な副反応は極めてまれです。様々な症状の報告(痛み、運動障害、不随意運動など)がありましたが、国内外の研究・調査でワクチン接種をしていない人にも同様の症状が同程度の割合で起きることがわかっています。ワクチン接種との因果関係は証明されていません。現在、世界中で安全と認められているワクチンです。
ワクチンの種類によらず、予防接種に対する心配によって起こる「予防接種ストレス反応」(ISRR:接種の数日後に起こることが多く、様々な神経症状が出る反応で、若い女性に多くみられます。同様の症状は、予防接種以外のストレスでも生じます)が起こることもあります。
大分県における副反応の診療協力機関は、大分大学医学部附属病院小児科(15歳以下)・産婦人科(16歳以上)です。

ヒトパピローマウイルスについて

200種類以上の型があり、皮膚や粘膜に感染するありふれたウイルスです。性交経験があれば、男女とも80%以上が生涯に一度は感染します。子宮頸がんの他に、肛門がん、咽頭がん、外陰がん、陰茎がん、尖圭コンジローマ(性器の周りにできるカリフラワー状のいぼ)、手足のいぼ、などの原因となるウイルスです。接触感染・性感染で、潜伏期間は3か月~数年です。
感染しても約90%は無症状で、1~2年で自分の免疫により自然にウイルスを排除できます。約10%の人が持続感染し、数年~数十年後にがんになります。日本では、約77人に1人が生涯で子宮頸がんを発症し、年間に約10,000人が新たに診断され、約2,700人が亡くなっています。
 
※カナダ、オーストラリア、イギリス、アメリカなどの国では、男女ともに定期接種であり接種率も高い(70~80%以上)ため、子宮頸がんを発症する人が少なくなっています。しかし日本では定期接種が女児のみで接種率が55%程度と低いため、発症者が多くなっています。厚生労働省は、HPVワクチンを1万人が受けると、約70人のがんを防ぐことができ、約20人の命が助かる、と述べています。
 
※予防接種のみですべての子宮頸がんを防げるわけではありません。性交経験がある人は、20歳を過ぎたら子宮がん検診を受けることが大切です。