BCG

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定期接種

【定期接種対象年齢】
1歳未満(標準的には5か月~8か月)
 
当院では、生後5か月で接種する人が多いです。
 
平成17年までは4歳未満を対象としていましたが、乳幼児の結核予防効果を高めるために平成17年より生後6か月までと変更されました。しかし、予防接種の数が増えたことから十分な期間を確保する必要が生じたため、生後1歳までに変更されました。
平成17年以降、多くの接種が生後3~4か月に行われるようになり、骨炎の副反応報告が増えました。因果関係ははっきりしていませんが、比較的免疫能が未熟な乳児早期でのBCG接種が骨炎の増加に影響した可能性が否定できず、生後5~8か月での接種が推奨されるようになりました。
免疫不全があると、全身播種性BCG感染症(全身にBCG菌が広がる病気)、骨炎・骨髄炎、皮膚結核などの副反応を生じる可能性があります。そのため、免疫不全があるか判断が難しい生後3か月未満での接種はお勧めしません。
 
【接種方法】
BCGは、左腕に接種します。ワクチンの液をたらして塗り広げ、はんこ型の注射を2回押します。その後、ワクチン液を自然乾燥させて終了です。
 
【接種後の経過】
接種後2週目頃から、針の痕に一致して赤く固くなり、その後じくじくして化膿したようになります。周囲も発赤することが多いです。接種後5~6週頃が最も症状が目立ちますが、半年くらい経つと跡を残す程度に落ち着いてきます。
接種後数日(1週間以内)で接種部位が赤くなって化膿したようになる時は、すでに結核にかかっている可能性があります(コッホ現象といいます)。検査や治療が必要になることがありますので、医療機関を受診してください。
 
【副反応】
まれに(1%未満)、接種した側(通常は左)の腋の下のリンパ節がはれることがあります。典型的には接種後1~3か月頃にはれてきて、接種後6か月頃までに自然に小さくなります。
免疫に異常がある場合は、全身播種性BCG感染症、骨炎・骨髄炎、皮膚結核などを起こすことがあります。

結核について

結核菌による感染症で、空気感染です。
日本では、年間約2万人が発症しています。
成人では、免疫によって結核菌を肉芽腫内に閉じ込めることができるため、結核菌に感染してから数か月~数十年(多くは6か月~2年)は結核を発症せず、免疫が弱った時に肺結核を発症することが多いです。感染しても発症するのは約10~20%で、多くの人は発症しないまま生涯を過ごせます。
しかし小児は免疫機能が未熟であるため、粟粒結核(結核菌が体中に広がる)や結核性髄膜炎(結核菌が脳や脊髄を包んでいる膜に感染する)などの重篤な全身感染症を起こすことがあります。3~4歳以下、特に1歳未満は重症化しやすい病気です。